Blender自分用メモ

はじめに

Blenderをたまに触ったりするのですが、 しばらく使わないと使い方をすっかり忘れてしまうのでメモをしておくことにしました。

この記事では最初にBlenderのバージョンについてメモします。 次に導入しているアドオンを一覧にします。 その後よく使うショートカットキーをメモし、 最後にその他いろいろ覚えておきたい操作などをメモします。

この記事で扱うBlenderのバージョンは2.79です。2019年はじめに2.8の安定版が出るそうですね。

BoolTool


Blenderのバージョン

Blenderのバージョニングは特殊でSemverにしたがっていないように見えます。 メジャーバージョンが上がっていないように見えて上がっているポイントがあるので 気をつける必要があります。 メジャーバージョンが上がったのは2.5と、そして2019年はじめ予定の2.8です。 2.4系から2.5系でいろいろと変わったようです。 現在の最新版である2.79も2.5系に含まれます。 現在アルファ版の2.8系は2.5系から大きく作り直されているようです。


導入しているアドオン一覧

最初に導入しているアドオンについてまとめておきます。 アドオンを入れたこと忘れて使ってないとかありがちなので。

Texture Atlas

複数のオブジェクトを1つのUVにまとめて展開したいときに役に立ちます。

次のページでわかりやすく解説されています。

F2

エディットモードのFキーによる面の作成をより便利にしてくれます。

f2

f2

次のページの解説がわかりやすいです。

UI PIe Menu Official

パイメニューを追加するアドオンです。

pie menu

ショートカットキーを押してパイメニューを表示して項目を選択してクリックする他に、 ショートカットキーを押しながらマウスを動かしてキーを離すことでも選択できます。

pie menu

3D Viewport Pie Menu

こちらもパイメニューのアドオンです。 上のパイメニューとかぶるものも多いので必要なものだけ選んで個別に有効化しています。

pie menu

TexTools

UV展開を便利にしてくれます。 テクスチャのベイクなども便利にしてくれます。

textools

Node Wrangler

ノードの接続などの操作を便利にしてくれるツールです。

次のページでわかりやすく解説されています。

node wrangler

Rigify

セットアップされたリグが追加できます。

Rigify

Bool Tool

Boolean操作が便利になります。

Bool Tool

MesureIt

寸法を測ることのできるアドオンです。

MesureIt


ショートカットキーメモ

ショートカットはマウスカーソルの乗っている位置によって変わります。 マウスカーソルの乗っている場所のショートカットが実行されます。

全般

  • Ctrl-Z:Undo
  • Ctrl-Shift-Z:Redo
  • Ctrl-S:Save

ショートカットキーを実行したあとに上書きをするか尋ねられるのでクリックして確定します。

Ctrl-S

  • Ctrl-Shift-S:Save As...

別名で保存します。

  • Space:Search Menu

コマンドの検索欄を表示します。 階層の深いメニューを辿らなくてもコマンドが実行できるので便利です。 これさえあればショートカットキーを覚えなくてもなんとかなります。 ショートカットキーがコマンドの横に合わせて表示されるので、 よく使う機能はショートカットキーを覚えられます。

Space

  • T:Tool Shelf

ツールシェルフを開閉します。

T

  • N:Properties

プロパティシェルフを開閉します。

N

  • Ctrl-Alt-S:Editor Switch Pie

「3D Viewport Pie Menu」で追加されるショートカットです。 エディタを簡単に切り替えられるパイメニューを表示します。

Ctrl-Alt-S

3Dビューエディタ

モデリングなどのさまざまな作業でメインに使うエディタです。

3D View

  • G:Translate

平行移動です。

G

「G -> 1」などのようにGキーのあとに数字を入力することで指定数だけ動かすことができます。 Backspaceで入力した数字を取り消したり「-」をあとから入力することで動かす方向を逆にできます。

G

「G -> X」などのようにGキーのあとに[X/Y/Z]を入力することで移動する軸を制限できます。 「G -> X -> X」などのように軸を制限するキーを2回押すとローカルスペースでの移動になります。

G

「G -> Z -> 0.1」などのように軸の制限と数字入力での移動は組み合わせて使えます。

  • R:Rotate

回転です。

R

R -> [X/Y/Z]で回転の軸を指定できます。

R

  • S:Resize

拡大縮小です。

S

S -> [X/Y/Z]で拡大縮小の軸を制限できます。

S

S -> Shift-[X/Y/Z]で指定の軸以外の方向の拡大縮小も行えます。

S

  • B:Border Select

矩形選択です。

B

  • C:Circle Select

マウスでドラッグして選択できます。

C

  • A:(De)select All

全選択、選択解除です。

A

  • Ctrl-I:Inverse

選択範囲の反転です。

Ctrl-I

  • Tab:Sets the object interaction mode.

「UI PIe Menu Official」で追加されるパイメニューです。 3Dビューのモード切り替えです。

Tab

  • Z:Method to display/shade Objects in the 3D View.

「UI PIe Menu Official」で追加されるパイメニューです。 シェーディング方法の切り替えです。

Z

  • Num5:View Persp/Ortho

透視投影と平行投影を切り替えます。

Num5

  • Num1
  • Shift-Num1
  • Num3
  • Shift-Num3
  • Num7
  • Shift-Num7

3Dビューの視点を上、横、正面からに変更します。

Num

  • Shift-F:View Navigatioin

WASD方式でビューを操作します。

Shift-F

  • .:Pivot center for rotation/scaling

「UI PIe Menu Official」で追加されるパイメニューです。 拡大縮小や回転の原点を設定します。

.

オブジェクトモード

シーン上にオブジェクトを配置するモードです。 オブジェクトのスケールや位置、回転などを操作します。

  • Shift-A:Add

オブジェクトを追加します。

Shift-A

  • Shift-D:Duplicate Objects

オブジェクトの複製をします。

Shift-D

  • Ctrl-J:Join

オブジェクトの結合をします。 複数のオブジェクトを選択してから実行します。 最後に選択したオブジェクトへ結合されます。

Ctrl-J

  • Ctrl-P:Make Parent

オブジェクトの親子関係を作ります。 複数のオブジェクトを選択してから実行します。 最後に選択したオブジェクトが親になります。

Ctrl-P

  • X:Delete

オブジェクトを削除します。

X

  • Alt -> G:Clear Location
  • Alt -> R:Clear Rotation
  • Alt -> S:Clear Scale

それぞれオブジェクトの移動、回転、スケールをリセットします。

エディットモード

各オブジェクトのローカルの頂点座標を操作するモードです。

  • Shift-A:

モデルを追加します。

Shift-A

  • Alt-右クリック:Loop Select

ループ選択です。

Alt-右クリック

  • Ctrl-Alt-右クリック:Edge Ring Select

エッジリング選択です。 ループ選択と似ていますが微妙に異なる挙動をします。 選択モードが頂点のときと辺のときと面のときで動作が変わります。

Ctrl-Alt-右クリック

  • Ctrl-右クリック:Pick Shortest Path

経路選択です。

Ctrl-右クリック

  • Ctrl-Num+:Select More

選択範囲の拡大です。

Ctrl-Num+

  • Ctrl-Num-:Select Less

選択範囲の縮小です。

Ctrl-Num-

  • L:Select Linked

マウスカーソル付近の現在選択している頂点とつながっている頂点を選択します。

L

  • Shift-L:

現在選択している頂点とつながっていない頂点を選択します。

  • Ctrl-L:Select Linked All

現在選択している頂点とつながっている頂点をすべて選択します。

  • Shift-G:

類似物の選択を行います。

Shift-G

  • Ctrl-Tab:

頂点選択、辺選択、面選択を切り替えます。

Ctrl-Tab

  • Ctrl-V:

頂点を操作するメニューを出します。

Ctrl-V

  • Ctrl-E:

辺を操作するメニューを出します。

Ctrl-E

  • Ctrl-F:

面を操作するメニューを出します。

Ctrl-F

  • E:Extrude and Move on Normals

選択したものを押し出す形で新しく頂点を作成し移動します。

選択しているものが頂点の場合は辺が作成されます。

E

選択しているものが辺の場合は面が作成されます。

E

選択しているものが面の場合は面を押し出すように面が作成されます。

E

Eを押したあとに右クリックでキャンセルしても、作成した頂点の移動がキャンセルされるだけで 頂点の作成自体はキャンセルされないので注意が必要です。

  • Alt-E:Extrude

より高度な押し出しを選べます。

Alt-E

  • Shift-V:Vertex Slide

頂点スライドです。

Shift-V

  • F:Make Edge/Face

面や辺の作成をします。 2頂点を選択してFで辺を、3頂点以上選択してFで面を作成します。

F

  • J:Vertex Connect Path

選んだ頂点を結ぶ形で面の分割を行います。

J

  • I:Inset Faces

面を差し込みます。

I

  • K:Knife Topology Tool

ナイフツールです。 ポリゴンの分割を行います。 近くの頂点にスナップします。

K

K -> Cで45度単位での指定ができます。

K

  • Ctrl-R:Loop Cut and Slide

ループカットです。 カットしたあとに辺をスライドできます。 マウスホイールでループの数を増減させられます。

Ctrl-R

  • Ctrl-B:Bevel

辺のベベルです。

Ctrl-B

  • Ctrl-Shift-B:Bevel

頂点のベベルです。

Ctrl-Shift-B

  • Alt-M:Merge

頂点を結合します。 結合する位置を選べます。

Alt-M

  • Ctrl-左クリック

クリックした位置に新しく頂点を作成します。 頂点を選択した状態で行うと辺を作成します。

Ctrl-左クリック

  • X:Delete

選択したものを削除します。 さまざまな削除の仕方があり、それぞれ結果が変わってきます。

X

  • O:Proportional Edit Pie

「3D Viewport Pie Menu」で追加されるパイメニューです。 プロポーショナル編集のオンオフのほか、 プロポーショナル編集のタイプを選択できます。

O

  • Shift-D:Add Duplicate

選択物を複製します。

Shift-D

  • P:Separate

選択物を別オブジェクトに分離します。

  • W:Special

スペシャルメニューを表示します。 W -> Subdivideはよく使います。

W

  • Shift-Alt-S:To Sphere

球へ変形します。 選択した頂点を円形にするのによく使います。

Shift-Alt-S

  • Ctrl-N:Make Normals Consistent

法線を外向きに計算し直します。

  • H:Hide Selection

選択物の非表示です。 面が入り組んで重なっている内側を操作するときなどに役に立ちます。

H

  • Alt-H:Reveal Hidden

非表示にしたものを再表示します。

  • U

UV展開を行います。

2D/UVエディタ

レンダリング結果を確認したりUV展開を行ったりなど 2D画像を扱うもの全般で使うエディタ。

  • G
  • R
  • S

移動、回転、拡大縮小です。

GRS

  • L

接続している頂点を選択します。

L

ノードエディタ

マテリアルの合成やコンポジットなどを行う場所です。

次にメモするショートカットキーはすべて「Node Wrangler」で追加されるものです。

  • Ctrl-右ドラッグ

ノードを接続します。 ソケットからソケットをドラッグしなくても適当にドラッグすればつながるので便利です。

Ctrl-右ドラッグ

  • Ctrl-Shift-右ドラッグ

接続するソケットを選択できます。

Ctrl-Shift-右ドラッグ

  • Alt-右ドラッグ

ミックスを追加してくれます。

Alt-右ドラッグ

  • Alt-S

接続をスワップしてくれます。

Alt-S

  • Shift-S

マウス下のノードのタイプを変更できます。

Shift-S


その他いろいろ

いろいろ覚えておきたい操作などをメモします。

数値入力ボックスのドラッグ

数値入力ボックスはクリックして数値を入力する他に ドラッグで数値を変更することもできます。

数値入力ボックスのドラッグ

入力ボックスでのコピー

数値入力ボックスにマウスカーソルを重ねた状態でCtrl-Cを入力すると値をコピーします。 数値入力ボックスにマウスカーソルを重ねた状態でCtrl-Vを入力すると貼り付けできます。

数値入力ボックスでのコピーとペースト

メニューのOpen On Mouse Over設定

この設定をオンにするとメニューがマウスオーバーで開くようになって便利です。

マウスオーバーの設定

マウスオーバーでメニューが開く

ビューの設定

プロパティシェルフからビューの設定を行えます。

焦点距離の設定です。

画角

MatCapテクスチャを設定することもできます。

Matcapテクスチャ

AOを設定することもできます。

AOの設定

ビューの適切な設定を行うことで立体感を把握しやすくなり作業しやすくなります。

スムースとシャープについて

オブジェクトモードのツールプロパティから 全体のスムースとフラットのシェーディングの設定が行なえます。

スムースの設定

特定の角度より小さい部分をスムースにするにはプロパティウィンドウの メッシュのNormalsから「Auto Smooth」をオンにします。 指定した角度より大きい角度はシャープになります。

スムースの設定

さらに個別にシャープな辺を指定することも可能です。 エッジメニューから「Mark Sharp」でエッジをシャープにできます。

スムースの設定

法線の表示

プロパティシェルフから法線を表示させることができます。

法線を表示させる

頂点スナッピングと重複頂点の結合

重複頂点の自動結合をオンにした状態で頂点スナッピングをオンにして作業すると 面を貼っていく作業が楽になります。

重複頂点の自動結合

頂点スナッピング

押し出し

Eキーで押し出しをしているだけですが頂点がスナップして自動で結合されていくので 簡単に面を作成できます。

ミラー

左右対称なものをモデリングする際はミラーを使うと便利です。 ミラーモディファイアを追加します。

ミラーモディファイア

ミラーモディファイア

ミラーモディファイア

クリッピングをオンにすると軸を超えた部分がクリッピングされるので便利です。

ミラーモディファイアのクリッピング

カーブオブジェクト

Blenderには通常のMeshの他にカーブというものがあります。

カーブ

カーブは半径を設定することでパイプのような形状として使えます。

パイプ状にする

カーブからメッシュへの変換も行えます。

カーブからメッシュへ

断面と厚みをそれぞれ別のカーブで作ってベベルとテーパーに設定することもできます。

ベベルとテーパー

配列モディファイアとカーブ変形を組み合わせるのもよく使います。

配列とカーブ変形

配列とカーブ変形

配列とカーブ変形

グリッドフィル

グリッドフィルという便利な機能があります。

グリッドフィル

グリッドフィル

メートル法への切り替え

Blenderのデフォルトの単位系から別の単位系に切り替えられます。

メートル法への切り替え

メートル法への切り替え

Boolean

ブーリアン作業はブーリアンモディファイアを追加することで行います。

Booleanモディファイア

ブーリアン演算をしても元のオブジェクトは表示されたままなので バウンディングボックスでの表示に変更します。

バウンディングボックスでの表示

ブーリアン

BoolToolというアドオンを入れると Booleanモディファイアを追加して適用して要らなくなったものを削除して、 という一連の作業をやってくれるので便利になります。

BoolTool

おわりに

Blenderの操作の自分用メモでした。 ショートカットキーをいろいろメモしましたが、 メニューの階層をたどるなりスペースバーから検索なりすれば ショートカットキーを覚えていなくても操作できます。 あまり使わないような機能などは無理してショートカットを覚える必要はない気がします。 それではよいBlenderライフを。

  • Blender